最後の恋



♪〜♪〜♪



と、その時。


080*****


次は見知らぬ番号から着信が鳴った。



サトル…

じゃないよね?




恐る恐る、通話ボタンを押した。



『はい…』


『あっ!莉奈さん?俺です』


『俺?』



なんとなく、

いや、ハッキリと分かってくる。




『俺です、蓮です。もーう、彼氏の声ぐらい覚えてくれなあかんわー』



『フフッ、椎名ってすぐ分かったよ』


『あー!うーわ、何で苗字なんすか!冷たいなぁーもう!』



『ハハッ、ごめん、ごめん』


『ごめんで済んだら警察いりませんからー』



関西弁と、明るい声。


バカみたいな会話だけど、それを可愛いと思ってしまうのは、歳の差のせいなのかもしれない。




『っていうか私の番号、どうして分かったの?交換してなかったよね?』


『そうなんす、だから家に帰ってきたよコールするにも出来んくて、大原さんに電話したらまだ早川さん達一緒やったから早川さんに聞いて教えてもらいました』



ふーん…

早川さんに…




『えっ⁉椎名それ…まずくない?』


『何でっすか?つーか、また苗字!莉奈さんヒドイわー』




だって早川さん、椎名のこと狙ってた感じだったし…


それにどうして私の番号を聞いてくるんだって感じだろうし…


何だか良い予感はしない。


何事もなければいいけど…。






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