最後の恋


「えーっ…そうなんですか残念です」


翌日。出勤してすぐに椎名から聞かされていた予想通り早川さんから六人でまた食事に行きましょうと誘われた。


「ごめんね、また誘って」

「はい…分かりました」


予定があるからとウソをつき誘いを断った私はこの日もいつも通り仕事をこなしていた。


「ドキドキしてきたーどうしよう」

「大丈夫だって、今日頑張ったら絶対次に繋がるよ!」


だけど昼休憩の時、早川さんと佐倉さんの会話を聞いていると少しだけ心配にもなった。


そして仕事を終えて帰ろうとした時も。



「え⁉︎じゃあ佐倉さん桐谷君といい感じってこと!?いいなぁー!」

「あ、でもまだ付き合ってるわけじゃないんだよ?とりあえず早川さんと椎名君もうまくいけばダブルデート出来るし頑張ってよ!」


二人の会話が聞こえてくる度よからぬ想像が頭の中で膨らんだ。


え、何?桐谷君と佐倉さんいい感じってそういうこと?


うまくいけばダブルデートって…うまくいかれちゃったらどうしよう。


早川さんは本当に可愛い。

顔はもちろんだけど、男ウケするルックスに甘え声。

いわゆる守ってあげたくなるような雰囲気を醸し出していて。


典型的なモテ女の条件を兼ね備えているのだ。

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