最後の恋




『じゃあ、6時にロビーで』


『はーい♪楽しみにしてまーすっ』




……ん?
んんんっ!?


歩いていく大原くんの後ろ姿を見届けながら、おかしなことに気付く私。



『っていうか早川さん!』

『どうしたんですかぁ!?』


いやいや、どうしたんですかぁ!?じゃないでしょ。



『何で私まで行くことになってるわけ?』

『いいじゃないですか〜行きましょうよぉ〜!?っていうかもう松永さんが来ることは決まっちゃいましたし』

『いや、私は行くなんて一言も』

『ってことであたし、佐倉さんにも伝えてきますね〜っ♪』



早川さんはそう言うと、ご機嫌な表情を浮かべながら颯爽とフロアへ消えてしまった。


< 29 / 418 >

この作品をシェア

pagetop