最後の恋


良かったね、エリ。

みんながエリ達の結婚を祝福してくれてるね。

本当に良かったね…

嬉しいよ、本当に。

でも…心のどこかでふと寂しい気持ちを感じてしまうのは何故なんだろう。


今の自分の状況が、そうさせてしまうのかな?


ねぇエリ。

私にもいつか、こんな瞬間は訪れるのかな?

いつか、エリみたいに幸せいっぱいな姿をこんな風に大切な人達の前で見せることが出来るの日がくるのかな。


お色直しのため、主役の二人がそれぞれ退場すると、隣に座るサキが私のグラスにビールをついでくれた。


「莉奈、飲も!」


明るくそう言ったサキはぼーっとしていた私にグラスを持たせると、自分が持つグラスをコンッと私のグラスに当てた。


「うん」


ビールを飲み、運ばれてきた食事を頬張りながら私達はいろいろ話をした。


エリの寝相はひどかったよね、とか。

あの寝相の悪さに旦那さんは何も言わないのかな、とか。

いつも平均30分、短くても15分は遅れてくる遅刻魔だったけど、デートの時もそうだったのかな、とか。


「今度じっくり聞かなきゃね」


いろいろ思い出しながら笑い合った。

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