最後の恋


「それでは、新郎新婦の入場です。盛大な拍手でお迎え下さい」


午後三時。

披露宴は、賑やかな雰囲気の中始まった。

高砂席に座る二人は本当に幸せそうで、見ていて羨ましくなってしまう。

本当にエリ綺麗だな…

ドレスも本当に似合ってる。


エリを見つめながらそんなことばかりを考えている中、新郎側の主賓、新婦エリ側の主賓の順で祝辞のスピーチが始まっていく。

新郎側も新婦側も会社の上司が普段の仕事ぶりや会社での姿を時折面白い冗談を交えながら話してくれ、エリの仕事を改めて知ることができ、なんだか新鮮な気持ちになれた。



そして、乾杯の挨拶が続く。

こちらも新郎の上司だったけれど、乾杯の挨拶は本当にシンプルで短いものだった。


そして。


「スピーチとスカートは短い方が良いですね。それでは、乾杯!」


と、会場全体の笑いを誘ったところでグラスを高く掲げた。


BGMもポップなものに変わり、周囲を見渡すと乾杯用のシャンパンをそれぞれ口に運んでいた。


私とサキも一口シャンパンを口にすると

「美味しいね!このシャンパン」
「うん、うんまい!」

また一口、また一口と二人して飲んでしまっていた。



それからあっという間にケーキ入刀が始まり、撮影タイムが開始。

照れ笑いする二人の姿を私達はたくさんカメラにおさめた。

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