最後の恋



「本当に一生……そばにいてくれるの?」

「へっ?えっ?あっ…」



私が聞くとサトルは驚いた声をあげ、言葉を詰まらせた。

だけどすぐに、真っ直ぐ私の目を見ながら言ってくれた。


「約束する。ずっと…そばにいる」

「本当に本当?」

「このシチュエーションでウソつくわけねーじゃん」



サトルはそう言って優しい目をしながら笑った。



「…だよね。じゃあ…結婚しようかな」

「えっ!?結婚!?」

「何?したいんじゃなかったの?」

「えっ、あっ、し、したいです!します!して下さい!」


驚いた顔と、訳わかんない敬語。

そんなサトルの姿に私はクスッと笑いながら指輪ケースを開いた。


えっ……


「わ!雪じゃん」


その時だった。

突然ヒラヒラと雪が降り出してきて。


舞い落ちてくる空からの雪を見上げると、ふと椎名のことが頭に浮かんだ。



「すごくね?結婚が決まった瞬間降ってくるなんて」

「うん…」

「神様からのプレゼントみたいだな」

「…そうだね」


そう答えながら、私はただ雪の降る空を見上げていた。




ねぇ椎名。


私、結婚するよ?


< 362 / 418 >

この作品をシェア

pagetop