最後の恋
別れてもう、二年も経つっていうのに。
自分でも、バカだなって。
情けないなって、分かってる。
だけど……
ふとした時に、こうして脳裏に浮かんでしまう、“元カレ”のこと。
忘れたはずなのに……
忘れなきゃいけない思い出なのに……
私はまだ…忘れられてないんだなって、改めて実感させられたような気がした。
『松永さん?』
『えっ?』
私を見下ろす彼は……
サトルじゃなく、営業部の椎名。
しかも……今年入社したばかりの新入社員なんだ。