最後の恋
もうっ!
ストレス発散したかったのに…余計に溜めこんで帰ることになりそうじゃん。
『っていうか全然当たんないんだけど!しかもあんたさっきから、よっしゃ!とか、ええ感じ!とかいちいちウルサイし』
バットを構えながら、私は隣の椎名に声をかけた。
『ハハッ、でも90キロでしょ?そこ。当たらへん方が逆に不思議なんすけど』
『……悪かったわね、当たらなくて』
『ハハッ、ちょっと待ってくださいね』
隣にいた椎名は、そう言うとその場にバットを置いて。
そのまま私のいる90キロコースの場所へと入ってきた。