ハニートースト ~カフェで恋したあなた~
「今度!!家に遊びに行きたい」
今、心で思ったことが勝手に口から出てしまった。
片桐さんびっくりしてる。
そりゃそうだよ。
いきなり家に遊びにって。
「家?俺の?別にいいけどどぉしたの?」
「あ、あの、あ!!あきら君が、片桐さんの家を見たいな~って言ってたから」
ごめん、あきら君。
「あきらが?へ~そうなんだ。ま、あきらと一緒ならお前も来ていいよ。さすがにお前ひとりで俺んち来るのは、マスターが心配すっだろ」
片桐さんはお父さんの方をチラっと見てから、私を見た。
「汚いし、何もねーけど、それでいいの?」
「うん!本当に遊びに行ってもいいの?」
「エロ本いっぱいあるけど、お前大丈夫?」
「え・・・・・・それくらいは、片付けといてもらえると助かります」
私に経験がないことは、きっと片桐さんにはバレてる。
女の人をいっぱい知っているから、見ればわかるんだろうな。
私は、どこから見ても・・・・・・男性に慣れてないもん。