青空ライン




階段をたくさん上って着いた所は屋上。



あたしはここに部長を呼び出した。



大切な人ができたこともあるし、ちゃんと答えを出さなくちゃいけないと思った。



ゆっくりドアを開けてみると、すでに部長が待っていた。



「…遅れてすみません。」


「いや、今来た所だし気にしないで」



「それであの…」



「知ってるよ。優と付き合ってるんでしょ?」



その言葉を聞いた瞬間人生が終わった気がした。



「どうして…」




「引退式の日に、スパイクを部室に忘れて取りに行ったら部室の中から声が聞こえた。」



どうしたらいいんだろ。


もう2人とも部活辞めて、別れなくちゃいけないの?


やっぱりあの時あたしが断ってればこんなことにはならなかったよね。



全部あたしのせいだ。



先輩の部屋にだっていつバレるか怖くてまだ1度だって行ってなかったのに。


もうバレたのは一番最初の時の話だったんだ。


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