水晶の涙



「何だよ。皆して…僕のお腹のお肉がそんなに面白い?」


そう言いながら、ポテチの袋に手を突っ込み、数枚のポテチを取り出すと、口の中に詰め込んだ

バリッボリッと、
ポテチをかみ砕く音が聞こえる


「あ、やー…その…な、悪かった。悪気は無かったんだ。」


「リオ君ー、怒らないでーっ」


「ウチは好きやけぇ、リオのお腹。プニプニしてて気持ちがいいし!」


皆が一斉に、リオ君に近づく

ジュンちゃんがリオ君の背中に抱き着き、リオ君の頬に擦り寄った


その時に、
一瞬見えたリオ君の表情は


「……」


少し頬を赤くさせ、、口元が少し緩んでいて

数秒前の不機嫌そうな表情とは全く変わっていた




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