水晶の涙



『…カイ君、直ぐに持ち石を治して。』


「…目の前に悪魔が居るっての『じゃないと…死んじゃうよ。』!……」


'死'

この言葉の性か、ぴくりと小さく反応した、けど

それでも、ルビーを終おうとしないカイ君を背に、皆に向き合った


『…この男の子は、カイ君って言うの。前に皆にお話した、私の友達。』


「…――」
〈…そいつ、消そうとした
僕を、前にも〉


そう言うのは、植物園で一度カイ君に浄化されそうになった、犬のぬいぐるみの中の悪魔


その子は、よたよたとした可愛い足取りには似合わず

背中から見える黒い霧状のものが、今にも実体に戻りそう


『だけど、カイ君は攻撃してない。』


「グルウゥ…!」

くぅちゃんの背中にも、黒い霧状のものがハッキリと見えてる





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