水晶の涙



『…あっ、カイ君!学校!』


「…昼飯時間も終わったし、戻らなねぇとな。」


そういや、そうだった…

ぬいぐるみを降ろし、俺自信もぬいぐるみと同じ目線の高さまで腰を降ろした


「俺もアリアも、今から行かなきゃならねぇ。」


「クルぅ…」


「…機会がありゃ、また遊んでやる。」

そう言うと、「クルゥ!」と元気よく両手を動かすぬいぐるみに、また笑みをした俺が居る


…数分前の悪魔に対する、俺の中の敵意の気持ちは今も変わっちゃいない

けど

…何だか、な


「…行くか。」


『うん!』


その後は、心底嬉しそうなアリアと共に、
急いで学校に走り出した







…これが、

俺の中の気持ちが
確実に変わっていった


数分間の話





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