いじわるだけど好きな人

きょとんとしながら那奈を見ると、怒鳴った。

「気安く名前を呼ばないで!…私は、あんたと友達になったつもりはない。なのに、あなたはすぐに罠に引っかかった」

…罠…?何を言ってるの。

頭の中で整理する。那奈は私の友達…けどほんとは違う。…つまり、私の読みは合ってた??

「ようやく気付いたようね?さ、よろしくね」

パチンと指を鳴らして携帯を取り出した。
後ろを振り返ると男の人たちがぞろぞろといやらしい笑みをしながら近づいてきた。


…これは…いつか読んだことがある…。

まずいと思い逃げようとするが遅かった。
男の人たちが襲いかかってきたのだ。

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