いじわるだけど好きな人

まだ膝がガクガクしてる。
初めてあんなキスをしたから多分当分歩けない…。

キッと先輩を涙目になりながら睨むと、先輩は苦笑いした。

「そんな顔しても怖くない。…逆にそそられる。って、前にも言わなかったっけ?」

いじわるそうな顔をする先輩。
…知らない!私は睨んでるんだもん。


だんだん暗くなってきたとき、私はふわっと宙に浮いた気がした。
「っえ?!」

私は、先輩にお姫様抱っこされていた。

「ちょちょちょちょちょっと先輩?!下ろしてください!私重いですから!」

そう言って、私が暴れると「危なっ」と言って私にまたキスをした。

ビクッとして固まってしまった。

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