いじわるだけど好きな人

「私が学級委員やれば良かったぁー」
「ほんとだよね!樋浦さんずるいー」

ほとんどの女子が悲鳴を上げて私の陰口を叩いている。


なんなんだ…。


「あの、先輩。手離してください。」

グイグイと引っ張る彼に後ろから言う。

「ふぅ…。お前、これからいじめられるかもな。」
ニヤッと悪そうな笑みを浮かべた。

…最悪だ…。
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