トリプルトラブル【完】
 車の中には正樹との沙耶がいた。


「そこを何とか。彼女はあなたの大ファンで」
沙耶の声が漏れてくる。

秀樹は悪いと思いながら聞き耳を立てた。


「だから、その話はお断わりして下さいとお願いした筈です。私はまだ再婚する気は」
正樹は困り果てていた。


「姉が亡くなってもう五年になるのよ。いつまでも忘れないでいてくれるのは嬉しいんだけど」




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