それでも世界はまわる -いつかの夢-
どうやらそのまま眠ってしまったようだ。

りおんに肩を叩かれ目を覚ますと、時刻は七時四十分をまわっている。

「ひゃー、りおん君も疲れとるのにゴメン・・・。寝言いってなかった?」

「あほみたいな顔して寝てた」

無邪気に笑うりおんに、美佳は頬をぷくっとする。

「見んでや、もうー! なんでケータイ鳴らしてくれんかったんー!?」

「ぶち鳴らしたし。電話も五回はしたよー」

確認するとマナーモードになっていた。鳴らないはずだ。しょげていると

「とりあえず、次バス何時?」

りおんがチャーリー・スミスのポケットから勾玉のストラップを下げ、携帯電話を見る。
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