それでも世界はまわる -いつかの夢-
「そんなに警戒せんでや。あん時は悪かったと思って、仲直りにカラオケでも誘いにきたんよ」

「・・・仲直り?」

「そそ。フォーティワンは明日にしてもらってさ、ぱーっとカラオケ行こや」

美佳と瑞穂は顔を見合わせる。全然気が進まない。

だが慎吾は見返って嬉しそうにした。

「いいじゃん、せっかくだけぇ行ってきたら」

「ええ・・・?」

「さっすが村上君は話分かるじゃん! 六組のノリ好きよー」

慎吾に恨めしい視線を刺す。

「じゃあ、慎吾くんとむんむんも一緒でいい?」

「ん、まぁあんたひとりの予定だったけど、構わんろ」

「あ、でも村上君はだめ。それじゃ、校門で待っとるよ」

二人はスカートをひるがえし去っていった。
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