雨の下で


「あ、お兄さん。こんばんわ。」

ニコッと微笑むやつがいた。

「お前…朝いなかったじゃねーか。」

「えっ?あぁ、街灯のところには居なかったね。日陰にいたよ?」

「そうなのか。てっきり誰かに拾われていったのかと思った。」

「えー?あははっ、知らない人に着いていくほどおバカな人じゃないよ?」

いつもニコニコしてる女。

まぁ、無愛想よりいいけど。






「まぁ、2回以上あってる人なら着いていくけどね♪」

つまり連れて行ってほしいということか?

俺の家に?

まぁ、一人暮らしにしては広い部屋使ってるけど。

別に一人くらい連れ込んだって問題は無い。

「じゃあ…俺の家くるか?」

「うん?お兄さんとこ?うーん…うーん…お兄さんのところか。うん。いいよっ!ありがとう!」

ニコッと満面の笑みを浮かべる女。





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