カラス君と黒猫さん
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その後平然と教室に登場した俺は先生に怒られ、友達たちに笑われ、またいつも通りの“俺”が始まった。
そんな1日だと、思ってた。
「カラス!今日も飄々としてんな!」
「・・・・・ありがとう?(でいいのか分からない)」
「おーう!!そんなお前らに面白い話を持ち掛けて来たぜ!」
授業と授業の合間にある、10分の休憩時間。
普段と何ら変わらず、俺の席に一部の男子が集まって、盛り上がる。
そんな中、一人の友人が偉そうに口を開いた。
「面白い話?」
「おうよ!」
皆の注目がそいつに集まる。
「1組の黒猫が3組のギャルと殴り合いの喧嘩したってよー」
「黒猫!!やっぱ遣ったかアイツー」
「3組のギャルって、あのデカイ女?」
「そうそう」
友人達の盛り上がった声が俺の耳を通る。