問題山積み
自分自身の名前の意味さえ知らない小さい彼女も、いつかはこんな女になってしまうのだろうか。
男の人の体温やそこから得る快楽、安らぎ…そういうものを知るのだろうか。
そう考えると、なんだかとてつもなく汚らわしい生き物のように思えてきて、私は一人リビングを後にした。














自室に戻ると、私はベッドに寝転がって改めてテレビをつける。
どのチャンネルを回してもお笑い系の番組ばかりで、世の中って平和で平凡でくだらないなあとしみじみ思う。
彼氏が要らないわけじゃない。あれば欲しい。
ちゃんと稼いでいてお金持っていて、顔は特別良くなくてもいいから背は高めがいい。
そんなことばかり考えているから、彼氏はおろか、処女喪失も叶わないんだろうと思う。
分かってる。分かってはいる。
< 167 / 204 >

この作品をシェア

pagetop