開国維新の洋魔戦記
手代木が聞いた。


「あんた、憑き神を自由に使えるんじゃなかったのか?」


「まあな。

お前みたいに出しっぱなしにはしないくらいには使えたさ」


「さっき、ボコボコにされたって言われてたけど、弱いのか」


末永が怒って言った。


「弱いんじゃねえよ。

相手が強すぎたんだ。」



「負け惜しみを言うなよ。

ところで、誰と闘ったんだ?」


「サタンの妻とか言う悪魔だ。

若い女だからちょっと、油断しただけさ。

次はきっちりかたをつけてやる」


「妹、いや、リリスと闘ったのか」


手代木は丸太から落ちた。


「何、あれはお前の妹だったのか」


末永もバランスを崩し床に転がった。
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