不安定な王子様

……不安



俺の名前は、北條 佑樹[ホウジョウ ユウキ]。

稜条学園[リョウジョウガクエン]の1年だ


「佑樹ー!」

後ろから走ってくるのが俺の彼女の真城 亜弥[マシロ アミ]。

「亜弥、おはよう」

「おはよう!」




亜弥は男にも女にもすごくモテる、誰にでも笑顔で話し、だけどはっきりと自分の意志を言う。

それに加えて、親譲りの青い瞳、白い肌、薄い茶色の髪。

これで嫌われる方が難しいだろう。


それに比べて俺は、あまり笑わないし話さない、亜弥とは正反対だ。

ただ、容姿だけは親譲りの薄い茶色の瞳に、白に近い金色の髪、とそれなりにいい。


見た目で寄ってきた女は数知れない。

ただ、亜弥は違う。
亜弥は俺が惚れた女なんだ。

だからこそ、どうしていいのかわからなくなる。
亜弥がいつか離れていくんじゃないのかと…
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