天神学園高等部の奇怪な面々Ⅹ

夕城 翡翠は雇われ用心棒

「丹下 龍太郎は大丈夫かねぇ…」

廊下を走りながらヴリトラが言う。

「あのパワードスーツ強そうだったよぉ?…まぁ普通の人間ならぁ、アレ相手に喧嘩したら死ぬねぇ…」

「あー死なねぇ死なねぇ」

同じく走りながら言う宜虎は、軽く返す。

それは龍太郎を信頼しているからであ…。

「成程!バカは死なぬのだな!」

ちょ、せっかく男同士の友情を描くシーンなのに筱萠さんそんなっ。

「そうそう、アイツああ見えても主人公補正かかってるから、頭の上に隕石落ちてきても死なないよ」

美葉もシレッと酷い発言。

月人との関係をからかわれた事を根に持っている様子。

「しかし…」

皇帝が心配そうな顔をする。

「小夜の事が好きだというような意思表示を珍しくしたからな…あれが死亡フラグになっているのでは…」

その言葉に、一同急に不安な顔。

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