天神学園高等部の奇怪な面々Ⅹ
そんな中。

「全くもう…」

月が溜息をついた。

「人の恋路を邪魔する者は、馬に蹴られて何とやら…というのを知らないのですか?貴方達は…」

彼女は椅子から立ち上がり、盲目の瞳で生徒会室に集まった面々を見渡す。

「知った所で大して面白い話ではありませんよ?」

「え…じゃあ…」

美葉の期待に満ちた視線に応えるように。

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