ハーレム ブラッド


「…。

正しい解答じゃなく、欲しいものを得られる答え…か。」

幸大が言う。

「むずかしく考えなくても幸大さんが思った通りに行動すれば良いんじゃないですか?」

咲子が言う。


「ところで…

何でクーニャがいるんだ?」


「今日はお泊まりに来たんだよ?」

クーニャが言う。

「悪いが布団は俺と咲子の2人分しかない。

帰れ。」


「も〜。

わかってるくせにぃ〜。


私は幸大君と同じ布団で寝るからいいよ。」

クーニャが言う。

「ふざけるな。」

幸大が言う。


「そうです。

招かれざる客とは言えクーニャさんはお客さんですから私のお布団をどうぞ。


私は幸大さんと同じ布団で寝ますので。」


「わざわざそんなことしなくてもいいよ。

こっちが押し掛けてるんだし。


いわゆる押し掛け女房?


なんちゃって〜!

女房って言うよりも新妻かにゃ〜。」

クーニャが身をよじりながら悶える。


「咲子とクーニャが一緒に寝れば万事解決だな。」

幸大が言う。


「その選択肢が本当にあると思ってるの?」

クーニャが擦りよってくる。


「幸大さんはチキンですからね。」

咲子も幸大に擦り寄る。
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