ハーレム ブラッド
「そもそも…血と、少しの愛情くらい与えなさい…って許される側のセリフじゃありませんよ?」


「いつから見てたのかしら?」

「幸大さんが男を殴って気絶させたあたりです。」


「咲子…何でここに?」


「クーニャさんが幸大さんが不良に呼び出されたとメールをくださったので見に来ました。」

「で…用が終わったら帰りなさい。」

姫野が言う。

「幸大さん…私をなんとか説得するからって言いましたよね?


ですが…説得される前に彼女を仕留めます。」


「怒ってるわね…

もしかして…幸大のファーストキスを私が奪ったから怒ってるの?」


「残念ながら幸大さんのファーストキスは幸大さんが寝てる間に奪ってます。」


「マジかよ!?」

幸大が驚く。

「マジです。


それよりもいい加減に幸大さんから降りてはどうですか?」

「あら…ヤキモチ?」

「残念ながら、幸大さんに馬乗りしたこともあります。

抱き合いながら寝たことも。」


「ふぅん…」

姫野が幸大を見る。


「いや…その…」


「幸大…

あなたがこの子供やクーニャを愛そうと構わないわ…

私はあなたを愛することに変わりはないもの。


でも…たまには私のことを愛しなさい。」
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