ハーレム ブラッド
テスト・スイート・テイスト
学校とは勉強の場


そして、どこの学校にも存在する行為。


人間の能力に点数をつけ、順番を付ける。


さらには一定の得点に満たなかった者にはさらなる勉強の上にまた能力に点数を付ける。


この人間の優劣を付ける代表的行為を人々はこう呼ぶ…


『テスト』

と…。



「えっと、二週間後からテストが始まります。


皆、ちゃんと復習してしっかりテストに備えてね?


あと体調管理も忘れないでね。

じゃ…また明日。」

「起立、礼。」




生徒たちが帰り出す。


「姫野?

クーニャ?」



先日、幸大が姫野と呼ぶことになったのでクーニャのこともクーニャと呼ぶようになったのだ。



「…。」

「…。」


二人は机に突っ伏してる。

「おい?」


「…幸大」
「…幸大君」


「「…どうしよう」」


二人がハモる。


「どうしたんだ?」


「…私、赤点の常連なんだよねぇ。」

力なく言うクーニャ。


「私は常連ではないけどかなりギリギリなのよ…」


姫野が言う。


「クーニャはともかく姫野は頭良さそうだけどな…」

幸大が言う。

「ばらつきがあるの…

理数系は得意だけど語学が…」


「私は全滅だよぉ〜。」
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