ハーレム ブラッド
「先生が生き生きしてる…」

クーニャが言う。

「あ…ごめんなさい。

その…」


「じゃ、勉強の続きをしましょう?」

姫野が言う。

「そうだな。」

幸大も始める。


「仕方ないなぁ…。」

クーニャもしぶしぶやりだす。



「あの…

吸血鬼だってことに驚かないの?


それとも信じてないとか?」


「…。

俺は3人ともが言い出すのを待ってたんだが…」

幸大が言う。

「先生が面白いから黙ってるのよ。」

姫野が言う。

「な、何のこと?」

桂木が言う。


「じゃ、ネタばらしでーす!」

クーニャが言う。

ギンッ!

「え?

黄昏の眼?」

桂木が驚く。

「私は…」

ギンッ!

「鮮血の眼…」

「幸大さんが言うなら仕方ないですね。」

ギンッ!

「蒼月の眼?」


「というわけなんで今さら驚いたり信じないなんて無理です。」

幸大が言う。

「3人とも…吸血鬼だったの?」

「そーだよ。」

クーニャが言う。


「あの…岡田君は吸血鬼じゃないの?」

「人間です。」

「何で…吸血鬼と一緒にいるの?」


「ふぅ…

これで説明はいりませんよね?」

幸大が服をずらして首筋を見せる。


「血を吸った跡?


それ…動脈から…」
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