ハーレム ブラッド
翌日


VAP


「ということで、なんとか預かれます。」

幸大が榊パパに言う。


「君ならそう言ってくれると思っていたよ!!」

「ええ…まぁ…色々ありましたけど…」

「じゃあ…夏休み初日の朝にここに来てくれ。

彼女たちを迎えに来るときは一応一人で頼むよ?


その時に給料と資金援助もしよう。」

「わかりました。」


「じゃあ…部屋に行って彼女たちにも知らせてあげなさい。」


「はい。」






ガチャッ!

「元気か?」

幸大が言う。


「幸大か…」

マリアが床に寝ながら言う。

「幸大さん…こんにちは。」

沙羅が言う。

「マリア…だらけてるなよ…」

「暇なんだよ…」


「職員さんがジグソーパズルを持ってきたんですけどマリアちゃんは飽きた…って。」

沙羅が言う。

「私は細々したのが嫌いなんだっつーの!」

マリアが起き上がる。

「あ、そうだ…


お前らの適応訓練が決まったぞ。」


「本当か!?」

マリアが言う。


「ああ。

予定通り、俺のところで預かる。」


「でも、吸血鬼の人は許してくれたんですか?」

沙羅が言う。

「…まぁな。」

「幸大…顔がひきつってるぞ!?」

「気にするな…」
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