ハーレム ブラッド
とある日の学校

昼休み



「ごめんね、わざわざ手伝ってもらって。」

桂木が言う。

「いえ、暇だったので。」

幸大が言う。

プリントを整理したりパソコンに入力したりの作業を二人でこなす。


「私、パソコンが使えないから困ってたの。」

桂木が言う。


「昼休みに廊下に出たらあんな目で泣きつかれたら断れませんよ…」

「榊さんや山下さんは私を見るなり目線を逸らして走り去るから寂しかったわ…」

「ははは…

逃げたな。



てか、これ何のスケジュールですか?」

幸大が入力しているデータを見ながら言う。


「夏休みの先生たちのスケジュールなの。

部活や部活の試合とか大会とか合宿のスケジュール。」

「へぇ〜。

ちなみに桂木先生のご予定は?」


「とくにないの…

里帰りの予定もないし…」


「じゃあ…先生も俺たちと遊びませんか?」


「え?

良いの?」

「もちろん。」

「でも何をするの?」


「夏休み初日に集まって話し合うんです。


姫野や咲子は人がたくさんいる場所は嫌だって言うんで予約とかが必要な場所には行かないので。」


「そう。

楽しそう…。」
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