ハーレム ブラッド
「ねぇ…幸大がいつもより素直じゃない?

いつもの幸大ならあーんの下りももっと粘るし、口移しをし返すなんてありえないわよ?」

姫野が言う。

「わ、私が血を吸っちゃったから…」

桂木が言う。

「いや…クーニャのせいでもある。」

マリアが言う。

「どういうこと?」

沙羅が言う。

「黄昏の眼の吸血鬼が眼の色を黄色い状態で血を吸うと欲望が増幅されるんだぞ。

非戦闘タイプの翡翠の眼の吸血鬼は常時発動型の能力。

戦闘能力が高くない黄昏の眼の吸血鬼は眼の色を変えた時に発動する能力。


そして血を吸われた人間にはしばらくその能力が残るから…」

マリアが言う。


「つまり、桂木先生の能力で剥き出しにされた欲望をクーニャさんが増幅させた…と?」

咲子が言う。

「そ、それは困っちゃうにゃ〜。」

クーニャが幸大に抱き締められながら言う。


「どうりでさっきから…俺らしくないことを…」

幸大が言う。


「クーニャさんが困ってるようには見えませんが…」

咲子が言う。


「嬉しすぎて死にそうだよぉ〜!」


「わ、私もされたら気絶しそう…」

桂木が言う。


「ちなみに、クーニャは今の話を知ってるぞ。」

マリアが言う。


「…クーニャ?」

姫野が言う。


「お泊まりのことを話したら…お婆ちゃんからたまたま教えてくれて…

…てへっ!」

クーニャがぶりっこ。
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