ハーレム ブラッド
「まぁ…予想通りの二人なんだよな…」

幸大が言う。


「岡田君!!」

「幸大さん!」



「何だ?」

「男に用ないんだけど。」

「邪魔すんなよ。」


「ほら、あっち行けよ。」

男が肩を掴んだ瞬間。


グシャッ!

幸大の拳が男の顔面にめり込む。


「お前ら…本物の鉄拳、喰らってみるか?」

幸大が言う。


「こいつ、気絶してるぞ…」

「やべぇ…」

「行くぞ!」



男たちが立ち去る。


「ったく…二人とも見るからにナンパされそうな感じなんだから気をつけてくださいよ…」

幸大が言う。

「「ごめんなさい…」」


二人がシュンとなる。


「いや…そんなに責めてるわけじゃなくて…


その…

二人は可愛いから男が言い寄ってくるんだから気をつけないとって言っただけで…

怒ってるわけじゃないからな?」

幸大が必死にフォローする。


「はぅっ…」

「私が、か、可愛い…」


桂木と沙羅が顔を真っ赤にする。


「良い雰囲気だねぇ〜。」


クーニャが言う。

「幸大はスケコマシだな。」

マリアが言う。

「ですがチキンのヘタレです。」

咲子が言う。

「おまけに甲斐性なしね。」

姫野が言う。


「お前ら…いつから?」

「ずっと後ろにいたわよ。」

姫野が言う。

「ったく…」

こうしてプールでの一日を過ごした。
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