ハーレム ブラッド
歩いていた幸大がふと水中を見る。


「…。」

「…。」


咲子と姫野が水中に佇んでいる。


「何をやってんだ?」

幸大が言う。


「「ぷはっ!」」

二人が同時に水中から出てくる。


「引き分けですね。」

「そうね…。」

二人が言う。

「どっちが長く潜れるか競ってたのか?」

「はい。」

「まぁ…吸血鬼の限界に挑戦ってとこね。」


「そうか…

さて、残りの二人を探すかな。

一番心配だし。」


幸大が歩き出す。





「ん?」

幸大は男たちが数人で集まってる場所を見る。

「だいたい、ああ言うのはナンパで…


ナンパされてる奴も…」


幸大が近づく。




「ね?

ちょっとで良いから一緒にさ?」


「あの…」

桂木が言う。

「そっちの娘も隠れてないでさ。」


「あう…」

沙羅が桂木の後ろで嫌がる。


「名前だけでも良いからさ。」

男たちが二人に群がる。
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