ハーレム ブラッド
「ん…」

幸大が眼を覚ます。


ズキンッ!

「ぐぁっ!?」

幸大を痛みが襲う。

「動かないでください。」

咲子が言う。

ベッドの周りにはいつものメンツ。

「…ここは?」

「VAPの医療機関よ。」

姫野が言う。


「あいつらはどうした?」

幸大がマリアに言う。

「見逃した。」

マリアが言う。

「そうか。」

「幸大君…身体は大丈夫かにゃ?」

クーニャが言う。

「痛いから大丈夫じゃない。」

「岡田君、途中で様子が変だったけど…」

桂木が言う。

「なんとか…」

「幸大さん…ありがとうございました。」

沙羅が言う。



ガラッ…

病室のドアが開く。

「やぁ、幸大君。」

榊パパがやって来た。

「どうも。」

幸大が言う。

「結論から言うと…

すぐに退院しても問題ない。」

「はい?」

「君の身体は外傷によるダメージは吸血鬼に噛まれた痕と指や手のひらにある能力を使った時のモノのみ。


他に痛みがあるのは君が身体を酷使したからだ。


それから、幸大君は様子がおかしくなったと聞いたがおそらく吸血鬼の吸血行為をされた場合の副作用だ。


それぞれの吸血鬼の特徴は吸われた人間にも現れるが本来はわずかであり問題ない。


が…君は一度に大量にしかも四種類の吸血鬼に吸われたからだ。」
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