ハーレム ブラッド
お泊まり
ガタン…ゴトン…


夏休み某日

幸大たちは当初のスケジュールどおりに桂木の実家へと向かうべく電車に乗っていた。

「む〜。」

クーニャがふてくされる。


「クーニャ…うるさいわよ。」

クーニャの隣に座っている姫野が言う。

「だって〜。

幸大君と私の間には通路という障害が…」

クーニャが通路を挟んで向こう側に座る幸大を見る。

「あ、あとで乗り換えるからその時に変わりましょ?」

幸大の斜め向かいに座る桂木が言う。

「でも、乗り換えてからは一時間ほどで着くんですよね?」

幸大の向かいに座る咲子が言う。


「私だけ荷物と隣同士だぞ!!」

クーニャの向かいに座るマリアが言う。

「マリアちゃん、私、代わった方が…。」

幸大の隣に座っている沙羅が言う。


「いや…そろそろ乗り換えだろ?

だから…文句なしで行こうぜ。」

幸大が言う。
< 235 / 500 >

この作品をシェア

pagetop