ハーレム ブラッド
「優衣さん…」

幸大を抱き締めている力が少し弱まると幸大が桂木と向かい合う。


「幸大く…んっ…」


幸大が桂木の唇を塞ぐ。


「んむ…んぁ…

はぁ…

幸大君…」


「さて…夜も遅いし、戻りましょうか。」

幸大が言う。


「う、うん。」

月に照らされた桂木の顔は赤みがかっていた。




「待たんか!

可愛い孫にまとわりつく害虫めが!!」


桂木祖父が走ってくる。


「おじいちゃん!」

「もー、我慢ならん!」


「スゴい勢いだが、転ぶなよ?


ブラッド・ハードル。」


ビキィンッ!


鉄血の小さなハードルが現れた。


ガッ!

桂木祖父が足を引っ掻けた。


「ぬぉぉぉぉぉぉぉ!?」

そのまま転がる。


「達者でな。」

幸大が呟くとそのまま幸大の横を転がる。



ポーン…


そのまま崖へ…


「のぉぉぉぉぉぉ!?」



ボチャーン!


「…。

ギャグセンスが高いな。


さて…戻るか。」


「う、うん…

まぁ…吸血鬼だから、大丈夫…よね?」

桂木が言う。
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