ハーレム ブラッド
翌日





「まったく…昨夜はあんなに疲れて寝てたのに元気だな。」

幸大が言う。


「にゃははは!

それが青春!だよ?」

クーニャが言う。

「まぁ…私たちが静かに過ごしてる方が珍しいわね。」

姫野が言う。

「うぉあぇ…」

マリアが海に入って呻く。

「マリアちゃん…大丈夫?」

沙羅が言う。

「マリアはどうしたんだ?」

幸大が言う。

「日焼けして…

多分滲みるんだと思うけど…」

桂木が言う。

「吸血鬼なら日焼けも回復するんじゃないのか?」

幸大が言う。

「幸大さん。

吸血鬼が太陽に弱いという噂を聞いたことがありますか?」

咲子が言う。

「ああ。

まぁ…お前らを見てたら嘘だとわかるがな。」

幸大が言う。

「火のない所の煙は立たないのよ。」

姫野が言う。

「私たちが太陽に弱いという噂の根源は…

吸血鬼も日焼けをするから


です。」


「マジか!?」

幸大が驚く。

「吸血鬼の中には黒人系の吸血鬼もいるもの。」

姫野が言う。

「私たちも日本人というかアジア系の黄色よね。」

桂木が言う。


「へぇ…。」

「だから、日焼け止めは必須です。


まぁ…日焼けをしても黒くはなりませんけど。」

咲子が日焼け止めを塗りながら言う。

「肌が黒くなったり将来、シミにならないのが吸血鬼の美点よね。」

姫野が言う。
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