ハーレム ブラッド
「吸血鬼…だったの?」

姫野が言う。


「ああ…。

まぁ、昼間は血が足りなかったからあのジジイ一人にも手こずっただろうが…


こう言う祭りの日はバカな女どもは声かけりゃホイホイとついてくる。

だから、血も十分だ。」

「バカな女どもって言うけど…あなたたちも相当、バカそうに見えるよ?」

クーニャが言う。


バシィンッ!


クーニャに平手打ち。


「クーニャ!!」

姫野が叫ぶ。

「オラァッ!」


ドゴッ!

姫野が腹に拳を打ち込まれた。

「ぐぅっ…」

うずくまる姫野。

「あなたたちは死にたいんですか?」

咲子が言う。


「吸血鬼だ。


手荒にしても死なないだろ?」


「な!?

知ってるんですか?」

咲子が言う。


ドッ!

咲子の腹に蹴りが入った。


「かはっ!?


げほっ!」


咲子が倒れる。


「吸血鬼なら一人の男に群がっても変じゃねぇ。


まぁ、普通は多くても二人だがな。



それに、そこの女は桂木のジジイの孫だろ?」

男が言う。

「桂木のジジイには何かと世話になったからなぁ!」

バシィンッ!

平手打ちで桂木は地面に倒れた。


「お前ら…ヤれ。」

数人ずつが姫野たちに群がる。
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