ハーレム ブラッド
「よいしょ…

よいしょ…」

沙羅が幸大の背中を洗う。


「〜〜♪」

桂木が幸大の頭を洗う。

「私は腕ですか…」

咲子が不満そうに言う。


「私は足だぞ…」

マリアが言う。

「マリア、膝までで良いからな?」

幸大が言う。

「そもそも私は洗う義理はない!」

マリアが言う。

「俺も誰にも洗ってもらう義理はない!」

「幸大君は私たちの言うことを聞くの!」

優衣が言う。






「ふぅ…」

体を最終的にはもう一度自分で洗い、幸大が湯槽に入る。


「もう一度洗うくらいなら私たちが全部洗ったのに…」

優衣が言う。

「いや、そこは譲れません。」

咲子が言う。

「私もその…恥ずかしくて洗えません…。」

沙羅が言う。

「幸大…こっち見たら目潰しするからな!!」

体を洗うマリアが言う。





全員が湯槽に入る。

「でも、先生のお家のお風呂…皆で入れるくらい大きいんですね。」

沙羅が言う。


「おじいちゃんは大工で…この家もおじいちゃんが建ててくれたの。」

「大工か…

だから、祭りの火事の時に出した指示に皆が従ってたんだな。」


「地元の人は皆、おじいちゃんを慕ってるから。」
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