ハーレム ブラッド
優衣の家


風呂


「ったく…

俺は何をやってるんだろうな…」


幸大が湯槽に浸かりながら言う。


「幸大君、ランキングに選ばない変わりに何でもするって言ったもん。」

優衣が言う。

「駄々っ子モードだから尚更厄介だよな…

絶対にタオルは体を洗う時以外は取らないでくださいよ?


「幸大さん…お背中流しますから湯槽からあがってください。」

沙羅が言う。

「それにしても桂木先生、助かりました。」

咲子が言う。


「ううん、困った時はお互い様よ。」

優衣が言う。




数時間前

アパート


ドアに貼り紙がされていた。


「アパートの取り壊し及び立て直しのため一時的に退去をお願いします。



立て直し後も現在お住まいの方に関しましては家賃は今までと同額に致しますので一時的退去にご協力お願いします。



だ、そうです。」

咲子が貼り紙を読む。


「あら、咲子ちゃん。

貼り紙読んだ?」

大家さんが現れる。


「はい。

これはいつから?」

「明日のお昼からなのよ。


それに、工事は二ヶ月はかかるそうなの…


本当にごめんなさいねぇ。」

大家が言う。

「いえ、

幸大さん、今夜中に荷物を運びましょう。

どうせ重いモノはありませんし。」


「そうだな。」

「悪いわね。

あ、家賃は今月分は半分でいいからね?

じゃあ…」

大家は沙羅たちの部屋に行って同じことを話していた。
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