ハーレム ブラッド

キャンプファイアが始まる。


「つーか、フォークダンスなんか知らねぇぞ？」

幸大が言う。

「私が教えてあげるわ。

ってことで一番目は私とね。」

姫野が言う。

「ずるーい！」

クーニャが言う。

「あら、クーニャはフォークダンスを踊れるの？」

「うぐっ…」

クーニャが言葉に詰まる。

「それにしても沙羅さんは遅いですね。」

咲子が言う。

「どうかしたのかしら…」

優衣が言う。

「探しに行くか？」

マリアが言う。



「幸大さん…」

沙羅の声が聞こえた。

「沙羅…

そっちのは？」

沙羅の隣に立つ男子。

「あ、あの…」

「僕は１年の佐藤と言います。

沙羅さんにキャンプファイアでのダンスを御一緒にと頼みました。」

佐藤が言う。

爽やかそうな男子だ。

「それで…沙羅はその誘いを受けたのかしら？」

姫野が言う。

「…はい。」

沙羅が申し訳なさそうに言う。



「そう言うわけなので。

沙羅さんが貴方に一言断りたいたいと言ったので。」

佐藤は勝ち誇った顔を見せた。


「ヤッター!!」

クーニャが喜ぶ。

「え？」

佐藤が驚く。

「沙羅がいない分、一人ずつの時間が増えるもの。

沙羅も楽しんできなさい。」

姫野が言う。

「だったら早く踊った方が時間がもっと増えますよ？」

咲子が言う。