ハーレム ブラッド
「だけど…手を伸ばさないなら…

沙羅ちゃんがその男子や違う男子でも良いけど…幸大君のもとから離れようとするなら幸大君は止めない。


私たちも快く送り出すよ?


恋敵が減るしね。」

クーニャが言う。


「私はそんなつもりじゃ…」

「事実、沙羅さんは他の男子の誘いを受けました。

沙羅さんが私たちの輪から抜けるのは問題ありません。」

咲子が言う。

「だけど…中途半端な思いで戻ってくるのは許さないよ?

中途半端な思いで戻って来たら…沙羅ちゃんを殺すかも〜なんてね。」

クーニャは目だけは笑わずに言う。


「クーニャさんも出戻りです。

人のことを言えますか?」

咲子が言う。

「あれは幸大君の気を引こうとしたんだも〜ん。

それに私は中途半端な思いじゃないもん。


ステージの上から愛を叫べるくらい好きだし。」

クーニャが言う。



「沙羅…

私たちは敵なんだって言われた。


私はよくわからない

皆が、幸大が沙羅を笑顔で楽しんでこいって言えるかわかんない…


でも、私は今の沙羅が嫌いだ!!

多分、お前が幸大以外の奴と踊るから、だ。


沙羅なんか嫌いだ!!」

「マリアちゃん…」

沙羅が悲しそうに言う。
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