ハーレム ブラッド
「先生も何か言ったらどうですか?

一人だけ何も言わずに善人を気取るなら別に良いですが…」

咲子が言う。

「でも、私は教師でもあるし…」

優衣が言う。

「わかってないにゃ〜。

幸大君は先生である先生じゃなくて一人の女性である先生を好きなんだし。」

クーニャが言う。

「そうですね。

幸大さんのプライベートに関わることに関しては教師ではなく一人の女性として意見を言わなければ…幸大さんにはプライベートでも貴女を桂木先生と呼んでもらわなければなりませんね。」

咲子が言う。

「それだけはいや〜!」

優衣が言う。

「なら…言いたいことを言っちゃお?」

クーニャが言う。

「沙羅ちゃん…えっと…


沙羅ちゃんは優しいからその強引に迫られると断れないと思うけど…


幸大君も沙羅ちゃんに負けないくらい優しくて…その、甘いって言うのかな?

その優しさに甘えたら…ダメだと思う。

多分、沙羅ちゃんは幸大君が沙羅ちゃんが他の男子と一緒でも許してくれるって心のどこかでわかってるから…


沙羅ちゃんが今と同じ気持ちで幸大君に近づくなら私も…許せなくなると思うから…

その…

ごめんね…うまく言えないけど。」

優衣が言う。
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