ハーレム ブラッド
「丸坊主にできなかったな…」

幸大が言う。

「丸坊主よりも中途半端な方が質が悪いと思います…」

沙羅が言う。

「さて、どうする?」

幸大が言う。

「え?」

「どうせ駅前まで来たんだしデートでもするか?」

「そ、そそ、そんな!?」

沙羅が慌てる。

「それとも…ここ、寄ってく?」

幸大がホテルを指差す。


「ええええええ!?」

「冗談だ。」


「び…ビックリしました…」

沙羅が言う。

「まぁ、沙羅がどうしてもって言うなら寄るけど?」

「え、遠慮します!!」

「じゃあ、デートは?」

幸大が手を差し出す。

「い、良いんですか?」


「悪かったら誘わないって。」

「じゃあ…」

ぎゅっ。

沙羅は幸大と手を繋いで歩き出した。


二人は少しだけデートして帰った…が、結果報告と無断のデートにより咲子、優衣、マリアに怒られた。
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