ハーレム ブラッド
『浮気などではなく側室にすれば公認ではないか?』

「ヴァン?」

幸大のもとへ赤い球体がふわふわと飛んでくる。

『シルヴィス…ではなく、ダリシスとのデートが終わったのでな。』

「そうか。」

『しかし…幸大よ。

側室が6人では心もとないぞ?

いっそ20人くらいにせよ。

確実に後継ぎを産ませねばならん。


そなたは吸血鬼の王なのだから。』

ヴァンが言う。

「いや、子供が沢山いたら跡目争いが…」

『安心せよ。

子供が何人生まれても、黄金の眼である王の力を受け継ぐのは1人だけだ。

それは長男か、次男か…

長女か、次女かもわからん。

跡目争いが起きぬようになっている。』

「へぇ…」
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