ハーレム ブラッド
貴女をいつか貰いに来ます
深夜

すでに日付はクリスマス・イヴからクリスマスへと移行し、今ごろは赤い服の聖・ニコラウスや聖・クラウスが飛び回っているであろう頃



幸大たちは眠っていた。

「…起きろ。」

マリアが言う。

「…重い。

何なんだ?」

幸大が眼を覚ますとマリアが幸大の上に乗っていた。

ちなみに、寝る位置はジャンケンにより公平に選ばれた。

幸大の右はクーニャ。

左はマリア。


「寝相が悪いわけじゃ…ないよな?」

幸大が言う。

「大事な話だ。」

マリアが幸大の上から降りて布団に座る。


「ああ…話してくれ。」

幸大もマリアに向き合うように座る。

「私はこれをどうすればいい?」

マリアが幸大からのプレゼントの箱を持ちながら言う。

「お前の好きにしてくれ。」

幸大が言う。


「前に…自分が幸大をどう思ってるかわかんないって言ったろ?」

マリアが言う。

「学校祭の後夜祭の時の話だな。」

幸大が言う。

「まだ、よくわかんないんだ。」

マリアが言う。

「そうか。」

幸大が言う。

「ただ…

お前のことは大好きだ。」


マリアが真剣な表情で言う。

「…。

俺も、マリアが好きだ。」

幸大も真剣な表情で言う。


「でも…その結婚とか婚約とか…そういう覚悟は…

何だか怖い…」
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