ハーレム ブラッド
「でも…。」

マリアが幸大に指輪を渡す。

「左手だったな?

早くしろよ?」

手も差し出す。


「良いんだな?」

幸大がマリアの手をとって言う。

「ああ。」

スッ…

返事と同時に指輪がマリアの薬指で輝いた。



「幸大…いつか、必ず受け取りに来いよ?」

マリアが言う。

「ああ。」


二人は自然と顔を近づけていき、互いの唇が触れ合う。


ばふっ。

そのまま二人が布団の上で横になった。

「クリスマス一番に幸大とキスをしたな。」

マリアが言う。

「ああ。

もうクリスマスか…。」


再びキスをする。


「ん…ちゅっ…んむ…ん…

ぷはっ…」


二人の唇が離れた頃には幸大がマリアの上に覆い被さる形だった。


「幸大…私は良いぞ?」

マリアが言う。

「え?」

「こう見えても先生から少女漫画を借りてるからな。

その辺の知識はある。


お前がしたいなら…良いぞ?」


「いや…

さすがに…」

幸大が言う。

「だが…私の上から動かないということはそういうことではないのか?」

マリアが言う。

「そりゃ…したくないと言ったら嘘になるけど…」


幸大が言う。

「どうせ…私はいつかお前のモノになるなら…早いか遅いかの差しかない。

それに…我慢は気の毒だぞ?」
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