ハーレム ブラッド
「私たちに勉強を教えたから…」

マリアが言う。

「勉強を教えたなら幸大さんも同じテスト範囲ですから幸大さんも勉強したことになります。」

咲子が言う。

「じゃあ…何で?」

クーニャが言う。

「これが幸大さんの今回のテストです。」


咲子がテストを置く。

「な!?」

姫野が驚く。

「うっそ…」

クーニャが言う。

「何でだよ…」

マリアが言う。

「あの…これって一体?」

沙羅が言う。



幸大のテストは名前以外は無記入だった。

「実質…0点です。

赤点なので追試を受けに行ってます。」

咲子が言う。


「咲子…そう言うのは秘密にするモノだろ。」

幸大が教室にやって来た。


「幸大君…追試は?」

優衣が言う。

「終わりましたよ。

合格点をクリアしましたから補習もないです。」

幸大が言う。


「幸大…何でこんな点数なのかしら?」

姫野が言う。

「…。

人生で一度は0点をとってみたかった。」

幸大が言う。

「ウソだろ…」

マリアが言う。

「本当のことを言ってほしいなぁ〜。」

クーニャが言う。

「簡単なことですよ。」

咲子が言う。

「咲子…そう言うのは言わない方がカッコいいんだぞ?」

幸大が言う。

「幸大さんが今さらカッコつけてもつけなくても、私たちには何の影響もありません。

もちろん、良い意味で。」

咲子が言う。
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